私の大好きなトロフィー

私の家にはたくさんのトロフィーがあります。
キラキラ光る金色のトロフィー。
赤と白のリボンがたなびくトロフィー。
親がもらったトロフィーは、子ども心に自分がもらったトロフィーのように誇らしかった記憶があります。

そして私も成長と共に自分でトロフィーが欲しくなりました。
でもいきなりトロフィーはもらえません。
なんでもいいからもらいたいので頑張ろうと思いました。
そこで地域のマラソン大会に参加するところから始めてみました。
するとなんと初出場で3位入賞。
見事初トロフィーを手にすることが出来ました。
その時に賞状も頂きました。
親は額縁を買ってきてくれてその賞状を飾ってくれました。
でも私にとっては初めてもらったトロフィーが嬉しくて嬉しくてたまりませんでした。
そこから私のトロフィー集めが始まりました。
毎年トロフィーが欲しいので、マラソン大会は欠かさず出ました。
その年の年度が入ったトロフィーが順番に並んでいく様はもう嬉しくて、順番に並べてはニタニタしながら眺めるのが日課になりました。

そして他にももっとトロフィーが欲しくなったので、今度はソフトボールチームに入り、地区大会、県大会と勝ち進みました。
私はピッチャーをやって完投したので、最優秀投手賞、バッターでは三塁打を打ったので優秀選手賞、他の試合でもホームランを打ったのでホームラン賞など、ソフトボールでもまたまたトロフィーが増えていきました。
いつしか我が家にはトロフィー置き場がだんだんなくなってきました。
そんな中、その中でも一番嬉しかったのは、このソフトボールの大会で優勝した時にもらった優勝トロフィーでした。
このトロフィーはチームに頂いたトロフィーで、個人には与えられなかったトロフィーでしたが、それでもチームみんなで勝ちとったトロフィーがなにより嬉しかったでした。
そのトロフィーには選手全員の名前が入った赤と白のリボンがたなびいていました。

トロフィーに憧れて、トロフィーが欲しくて始めただけあって、自分が欲しくてたまらなかったトロフィーでしたが、こうしてチームみんなの名前の入ったトロフィーを見ると、私が欲しかったのはトロフィーという形の頑張った証だったのかもしれません。
そのトロフィーは今でも自分の母校の職員玄関の前の大きなガラスケースの中の片隅に飾られています。
それを見る度あの頃の思い出が昨日のように甦ります。
もうすっかり色褪せたリボンにはあの頃の私の名前がちょっと滲んでいました。